「薬王」孫思邈(そんしばく) 5.お屠蘇(とそ)

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お屠蘇の風習は平安時代に中国から日本に伝来し、宮中の儀式となり、江戸時代になり一般にも広まり現在まで続くそうです。しかし現代の中国では、屠蘇の風習はすでにみられないそうです。屠蘇の原型となった処方は孫思邈以前の「神医」とよばれた華侘(かだ)によるとされますが、これをアレンジし広めたのが、孫思邈といわれています。「屠蘇」という名称は、孫思邈が晩年を過ごした隠居所の「屠蘇庵(とそあん)」に由来し「病魔を屠り(ほふり=打倒し)、健康を蘇(よみがえ)らせる」という意味が込められています。孫思邈は年末年始に屠蘇庵を訪れた知人、友人などに屠蘇散(とそさん)をプレゼントしていたそうです。なお当時の屠蘇散は冬のカゼ予防目的の処方だったようです。(つづく)