貧血、鉄剤シロップという選択

  • 女性は月経や妊娠に関連して、男性の20倍貧血になりや赤い花すいとも言われます。そのほとんどは「鉄欠乏性貧血」で、鉄剤で治療します。
  • 毎年、健康診断で貧血治療を指導されても鉄剤内服による吐き気のため貧血の治療をあきらめている方が意外と多いのが現実です。
  • 貧血は酸素の運搬役の赤血球が不足する状態です。全身に十分な酸素を供給するために、薄くなった血液を循環させようと心臓はスピードを上げて対応する結果、長期には心臓肥大などで心臓を痛めてしまいます。また、貧血に慣れていると普段何とも感じませんが大きな病気や大ケガの際、回復が悪かったり、普通なら輸血が不要な状態でも、輸血が必要になったり、うつ状態になったりします。
  • そこで、おすすめするのは、「小児用の鉄剤シロップ」です。分娩までに確実に貧血を治したい多数の妊婦さんに処方してきましたが、吐き気のため内服を中止した方をみたことがありません。もちろん、妊婦さんでなくても内服できます。また増血効果も十分です。