配糖体(ハイトウタイ)は自然からの贈り物

マツバボタン◆漢方薬の多くは配糖体とよぶ一群の化合物を各種含んでおり、これらが薬効の源になっていることが多いのです。配糖体は「糖」と「非糖成分(糖以外の成分)」が強く結合したもので、各種の薬効成分は非糖成分中に存在します。
 ◆ところが糖が結合したままでは、通常、非糖成分を人間は吸収して利用することができませんし、人間の消化液もこの結合は切り離せません。そのかわり、大腸に住むごく一部の菌が糖の部分を切り離して非糖成分を裸の状態にしてくれるおかげで、人間は非糖成分を吸収でき、その薬効の恩恵を受けられるようになります。この菌たちを資化菌(シカキン)といい、配糖体ごとに特定の菌が資化菌として活躍します。
 ◆植物が作り出す各種の配糖体と大腸内に自然発生する資化菌のコンビは人間にとって、自然からの贈り物といえます。
 ◆初めて飲む漢方薬の場合、最初の数日間、便が緩んで、またもとに戻ることがあります。これは普段は少数派の資化菌が切り離した糖を栄養源にして増殖し大腸内の各種の菌の勢力バランスが一時的に変化するためと考えられています。