五苓散(ゴレイサン)と青い鳥

リンドウ◆漢方薬には五苓散などの「利水剤(リスイザイ)」とよばれるものが各種あり、体の各所の水分分布の病的なアンバランスを速やかに整える作用があります。
 ◆1992年に、全身の細胞の壁に「アクアポリン」という、水1分子がやっと通過できる極小の穴を持つタンパクが発見されました。アクアポリンの穴は一種の水門で開閉によって水だけを細胞に出入りさせ、水以外の物質は一切通さないという画期的なシステムでした。現代薬にはアクアポリンに作用するものはなかったので、これを応用した世界初の理想の新薬開発が期待されました。
 ◆その後の研究で、数千年前からあると考えられる五苓散がまさにこのアクアポリンの穴をコントロールし水分調整をしていることが証明されました。
 ◆探し求めていた幸せの青い鳥は、気づかなかっただけで、ずっと前からそばにいたというメーテルリンク作の童話劇「青い鳥」を思わせるエピソードです。